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Posted by - 2025.07.18,Fri
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Posted by なぎさ - 2007.07.28,Sat
「あれ、街じゃありませんか?」

骸は前方を指さしていった。
木々に隠れて見えにくいが、確かに街がある。
ツナはちょっと考えるように首をかしげた。

「ここらへんだと・・・・多分あの街はロンバータかな。確か・・・武道が盛んだった気がするけど・・・・」

イマイチ自信がなさそうに言うツナに骸は苦笑した。

「あなたの国でしょう?」
「う・・・・だって・・・ほとんど城から出たこととかないし・・・」
「・・・・・」

言いにくそうに横を向いたツナを黙って見つめると、骸は小さくため息をついた。

「とりあえずあの街に入りましょう。このままでは飢え死にしますよ。お金はあるんでしょう?」
「うん・・・ちょっとは・・・けど一回食料買ったらなくなっちゃうよ。」
「・・・・どうにかしましょう・・・・」
「うん・・・・」

二人は山を下り始めた。
街まではそんなに遠くない。
多分1時間弱ぐらいで着くだろう。

「お前本当に大丈夫なの?凪は腹減りすぎて倒れちゃったけど・・・お前は何にも感じないの?」
「まさか、僕も倒れそうですよ。凪とは一心同体ですからね。痛みもすべて共有です。でも今のキミじゃ凪を担いでいくのはキツイでしょう?」
「・・・・そだね。ありがと。」
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Posted by なぎさ - 2007.07.14,Sat
「ごっ、ごめんなさいっ」
ツナは思わず謝ってしまった。
雲雀の目がツナの方へ向く。
「へぇ…君がやったの…」
雲雀はツナのそばまで来た。
まだツナは骸の腕に支えられている状態のため、自然と骸とも目が
合う。
しかし雲雀は骸を無視してそばにしゃがみこみ、ツナのあごに手をかけ自分の方を向かせた。
「ところで君は何でパンツ一丁なのかな?」
「!!」
一番イタイところをつかれた。
しかも今日はよりによってハート柄のパンツだった。
「あ、あの…その…」
もちろんツナに答えられるはずがない。
いったい何をやっていたのかとさぞかし疑われているのだろう。
しかしそこで骸が雲雀の手を払って立ち上がったため、ツナはとりあえず雲雀から解放された。
「ひゃあああっ!!せっ、せんせっ!?」
解放されたのだが、今度は骸にお姫様だっこの状態で持ち上げられていた。
「綱吉くんは次期の候補です。めったのことはしないでくださいね
「!!」
雲雀の目が細くなる。
「へぇ…面白いね。綱吉…か。覚えておくよ」
冷や汗ダラダラでパンツ一丁のツナに自分のはおっていた学ランをかけると、雲雀は屋上から去って行った。

「…行っちゃった」
ツナは呆然としてかけられた学ランをギュッと握った。
「とりあえず綱吉くん、保健室で休みますか?」
「へ…え、えっと…」

“っていうか、先生顔近い~!!/////”

「立てないでしょう?」
「う…はい」
その通りだったのでツナは素直に頷いた。
というかこの体勢が非常に恥ずかしい。

「これからビシバシ鍛えてやるから覚悟しとけよ」
「え…」
リボーンの言葉にツナはギクッとなった。
しかし、今回はリボーンのおかげでハルが救えたのだし、みんな無事でいられた。
「よ、よろしくお願いします」
自分に出来ることなら……頑張るのも悪くないかもしれない。
そんなことを思ってツナは頭を下げた。
Posted by なぎさ - 2007.07.07,Sat
シュウゥゥ…
ツナの頭から炎が消える。
それと同時にツナの体がグラリと傾いた。
屋上から視界が消えて、いっぱいに空が広がる。

ヤバ…

仰向けに倒れたツナだったが、地面に体がぶつかる前に誰かの腕に
受けとめられた。
「大丈夫ですか、綱吉君?」
「む…くろ先生…?」
ボーとする意識の中でツナは骸を見上げた。
「あれ、どうしてココに?」
「よぉ、ツナ、まぁまぁ頑張ったじゃねぇか」
ツナは顔を横に向けた。
リボーンもそこにいた。
「いきなりなんて無茶すぎたんじゃないですか?」
「あんまりツナを見くびんなよ。結果としてよかったんだから別にいいだろ。ま、俺の目に狂いはなかったってな」
「………………」
少々不機嫌そうな骸に比べてリボーンは機嫌が良さそうだ。
山本や獄寺、京子も近くに寄って来た。
「じゅ、十代目!俺、感動したっす!!」
何故か獄寺は目がうるんでいる。
「…ザンザス……殺す…」
「え?」
何故か京子からまがまがしいオーラが放たれていた。
「よくも…よくもハルちゃんを…」
今までに感じたことのないほどの殺気に全員がこおりつく。
「きょ、京子ちゃ…」
京子は立ち上がると屋上から去って行った。
「い、今のはいったい…」
全員が京子の背中を静かに見送った。
背中にイヤな汗がつたう。
“アイツも例のメンバーに入れても大丈夫かもな…”
リボーンだけが違うことを考えていたりする。
バンッ
その時屋上の扉が勢いよく開いた…というか、すでに壊れているため、勢いよく吹っ飛ばされた。
「君たち、屋上で何やってんの?ココ立ち入り禁止のはずだけど…
「げっ、雲雀だ…」
獄寺が真っ青になって呟いた。
雲雀はぐるりと屋上を見渡した。
半壊状態…
「誰がやったの、これ…」
明らかに…怒っている。

Posted by なぎさ - 2007.06.30,Sat
「えぇぇ!?俺何で…」
「おい、大丈夫かよ、ツナ!!」
山本が慌てて近付いてきた。
「あ、うん、大丈夫…」
本当はいろいろと痛かったのだが、ツナはとりあえず苦笑して返し
た。
「おまえすげぇな!!流石リボーン先生が認めただけあるぜ!!」
「へ…」
そこで初めてツナは向かい側の校舎の窓から顔を出しているリボーンに気が付いた。
その手には…銃がーーー
「えっ!?ちょっとアレ…」
ツナが驚いて向かいの校舎を指をさしたところで、再び空気がこおりついた。

「おい…いつまでも無視してんじゃねーよ…」
ザンザスから冷たい視線がツナに注がれていた。
ツナも負けじと睨み返す。
こんな奴が生徒会長になるなんて…

ザンザスはいつのまにか、鉄パイプを握っていた。
「死ぬか?てめぇ…」
ツナは歯をくいしばった。
こんなメチャクチャな奴にかなうわけがない。
だけど…負けたくない……

リボーンはニッと笑った。
「流石俺の見込んだ生徒だな。いけ、ツナ。今度こそ小言弾だ」
「ちょっ、アルコバレーノ!?」
ズガーーンッ
骸の声は銃声にカキ消された。



ザンザスが鉄パイプをふりおろす。
しかし、その前にリボーンの放った弾丸がツナの頭をブチぬいた。
ガッ
ツナの手が、ザンザスの鉄パイプをとめる。
「何!?」
ザンザスを睨むツナの目は、先程とはうってかわってリンとしている。
芯から澄みきった、相手を見すかす目…。

ツナは全身が煮えたぎるような感覚を覚えていた。
体の中から何か熱いものがふき出てくるような感じ…
しかし、頭は驚く程さえわたっている。
この感じ前にどこかで…
そうだ、骸に呼び出された、あの時と同じーーーー

「ふざけんなッ!!」
ザンザスが再び鉄パイプをふりおろした。
ドガッ
鉄パイプは地面にめり込み、ザンザスは目を見開いた。
いったいどこに…

「こっちだ…」
「何!?」
ドゴォッ
ザンザスが後ろを振り返る前に、一瞬で後ろにまわりこんでいたツナの鉄拳がザンザスの顔を殴りとばした。
「グハァッ!」
ザンザスは物凄い勢いで吹っ飛び、屋上の入り口のドアにぶつかって崩れ落ちた。
「ぐっ」
ドクンッ ドクンッ
ザンザスの心臓の鼓動が大きくなる。

“俺は…こんなパンツ一丁の変な奴に…!!“

小言モードでも、ツナはパンツ一丁だった。

ドクンッ ドクンッ

“クソッ、なんなんだ…いったい俺はどうしちまったんだ…!!”

殴られた顔が痛い…痛いけれど…
「クッソォォォ!!」

“なんなんだ、この感じはーーー!!”

ザンザスはフラフラと立ち上がると、屋上から逃げるようにして去っていった。
Posted by なぎさ - 2007.06.22,Fri
「死ぬ気でハルを助ける!!」

ツナはハルを追ってフェンスをとびこえた。
ツナの少し下をハルが落ちていく。
ツナは必死で手をのばした。
ツナの手がハルの背中の制服を掴む。

「ウオォォォォッ!!!」
「キャアアアァ!!」

ツナは空中でさらにハルを上に投げた。

バシャアァン

ツナは真下にあった池に背中から落ちた。
少し深めの池だったとはいえ、背中が底にぶつかり
、衝撃で一気に息があふれた。

「ガボゴボッ!!」

しかし休んでなどいられない。
すぐにハルが落ちてくる。
ツナは池の底を思いきり蹴り上げると、そのまま水中から水面へと飛び出した。

バシャアンッ

それと同時に落ちてきたハルをうけとめたツナは、重なって水中へ沈んだ。
ツナがしかっかりとうけとめたため、ハルに怪我はない。

「ブハッ!!はぁっ…はぁっ…」

水中から顔を出したツナは大きく息を吸うと屋上を見上げた。

「十代目ーーー!!」

獄寺が屋上から叫んでいる。ツナは1階の窓に足をかけると、2階、3階、4階へと次々に校舎の側面をのぼり、屋上にたどりついた

「ツナさん…?」

ハルはポカンとしながら池から顔を出して、風のように走り去って行くツナを見ていた。

一方、屋上にたどり着いたツナはキッとザンザスを睨んだ。
先程までツナの額にともっていた炎が消える。

「おまえ、何てことするんだよ!!」
「フ…フハハハハハッ!」

怒っているツナに対してザンザスは笑いだした。

「パンツ一丁でズブヌレで…プールにでも入ってきたのかっ!?」
「へ…?」

よく見るとツナはパンツ一丁だった。
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