Posted by なぎさ - 2006.11.08,Wed
「え!?あの織田財閥の社長の信長が!?」
「そうです。それでこの事件を急遽調べてほしいと本部から命令が来ました。」
村正も立ち上がってゆやに書類を渡した。
「特別課にですか?確かに大変な事件だけど、どうして特別課に・・・・」
「いろいろおかしい点があるそうです。それにきっとこの事件、一筋縄ではいきませんよ。」
「え・・・どうしてですか?」
「信長はずっと席に座っていたんです。それなのにいきなり殺害された・・・・・・そうです。詳しくは現場で説明する、とのことです。全員そろったことですし・・・向かってもらえますか?」
「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」
「・・・・・・・・とは言ったのものの・・・あんまり気が乗らねぇなぁ・・・」
「どうしてです?遊庵。」
現場へ向かう新幹線の中で愚痴をこぼした遊庵を、アキラはちらりと横目で見た。
他の人も次々と遊庵をのぞきこむ。
「織田財閥っていったら、あれだろ?いろいろ汚いことやってて問題になってる・・・今回なんか複雑そうな事件だしよぉ、あんまり首突っ込んで巻き込まれたくねぇなぁ・・・」
「何言ってるんですか、遊庵さんっ。受け持った事件なんだから、ちゃんとやらなきゃダメです!頑張りましょう?」
悲しそうな顔で覗き込んできたゆやに遊庵は一気に顔つきが変わった。
「いやっ、もちろん俺はいつでも本気でやるぜ!?心配すんなって。」
「そうですか。」
うれしそうな顔をしたゆやに遊庵は顔が緩んでいる。
「な~に、何かあっても俺が守ってやるから安心しなっ。」
「ありがとうございますv」
次の瞬間、遊庵は6人分の鉄拳をくらった。
「な~にが"守ってやる"だ!ふざけんなぁ!!」
「って~な!何しやがる!!」
あいかわらずなメンバーの雰囲気にゆやはくすっと笑った。
きっと、どんな事件でもこのメンバーなら、なんとかなる。
「そうです。それでこの事件を急遽調べてほしいと本部から命令が来ました。」
村正も立ち上がってゆやに書類を渡した。
「特別課にですか?確かに大変な事件だけど、どうして特別課に・・・・」
「いろいろおかしい点があるそうです。それにきっとこの事件、一筋縄ではいきませんよ。」
「え・・・どうしてですか?」
「信長はずっと席に座っていたんです。それなのにいきなり殺害された・・・・・・そうです。詳しくは現場で説明する、とのことです。全員そろったことですし・・・向かってもらえますか?」
「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」
「・・・・・・・・とは言ったのものの・・・あんまり気が乗らねぇなぁ・・・」
「どうしてです?遊庵。」
現場へ向かう新幹線の中で愚痴をこぼした遊庵を、アキラはちらりと横目で見た。
他の人も次々と遊庵をのぞきこむ。
「織田財閥っていったら、あれだろ?いろいろ汚いことやってて問題になってる・・・今回なんか複雑そうな事件だしよぉ、あんまり首突っ込んで巻き込まれたくねぇなぁ・・・」
「何言ってるんですか、遊庵さんっ。受け持った事件なんだから、ちゃんとやらなきゃダメです!頑張りましょう?」
悲しそうな顔で覗き込んできたゆやに遊庵は一気に顔つきが変わった。
「いやっ、もちろん俺はいつでも本気でやるぜ!?心配すんなって。」
「そうですか。」
うれしそうな顔をしたゆやに遊庵は顔が緩んでいる。
「な~に、何かあっても俺が守ってやるから安心しなっ。」
「ありがとうございますv」
次の瞬間、遊庵は6人分の鉄拳をくらった。
「な~にが"守ってやる"だ!ふざけんなぁ!!」
「って~な!何しやがる!!」
あいかわらずなメンバーの雰囲気にゆやはくすっと笑った。
きっと、どんな事件でもこのメンバーなら、なんとかなる。
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Posted by なぎさ - 2006.11.05,Sun
「こほっ…げほっ!」
煙を吸い込んだゆやは思いきりむせこんだ。
涙がぼろぼろと溢れる。
煙が目にしみたせいもあるが、自分はもうすぐ死ぬのだと思うと涙 が止まらなかった。
どうせ家に帰っても迎えてくれる家族はいない。
でも…………
侍学園のみんなに、先生に会ってしまったから……
居心地の良い場所ができてしまったから……
「死にたく…ないよぉ…」意識がもうろうとしてきて 、ゆやは目を閉じた。
「…ゃ…ゅゃ…」
遠くで声が聞こえる。
幻聴…かな…
「ゆやさんっ、ゆやさーん!!」
真尋は燃え盛るお堂に向かって叫んでいた。
「ホントに…この中にゆやがいるの?」
ほたるが半分放心状態で呟いた。
「そうとしか考えられないでしょ。どうしよう…いったいどうした ら…」
真尋が涙目でお堂を見る。
「…俺が行く。」
「は?何言ってんのほたる。いくらあんたでもこんなの無理…」
「でも…このまま見てるだけなんて…」
「ふはははは!!お前達、まさか俺を忘れているわけではあるまい !!」
「「し、辰伶!?」」
見事に忘れていた。
煙を吸い込んだゆやは思いきりむせこんだ。
涙がぼろぼろと溢れる。
煙が目にしみたせいもあるが、自分はもうすぐ死ぬのだと思うと涙
どうせ家に帰っても迎えてくれる家族はいない。
でも…………
侍学園のみんなに、先生に会ってしまったから……
居心地の良い場所ができてしまったから……
「死にたく…ないよぉ…」意識がもうろうとしてきて
「…ゃ…ゅゃ…」
遠くで声が聞こえる。
幻聴…かな…
「ゆやさんっ、ゆやさーん!!」
真尋は燃え盛るお堂に向かって叫んでいた。
「ホントに…この中にゆやがいるの?」
ほたるが半分放心状態で呟いた。
「そうとしか考えられないでしょ。どうしよう…いったいどうした
真尋が涙目でお堂を見る。
「…俺が行く。」
「は?何言ってんのほたる。いくらあんたでもこんなの無理…」
「でも…このまま見てるだけなんて…」
「ふはははは!!お前達、まさか俺を忘れているわけではあるまい
「「し、辰伶!?」」
見事に忘れていた。
Posted by なぎさ - 2006.10.29,Sun
ほたるをはたいた後のゆやは、全力で学校への道を走っていた。
〝信じられないーーー!!〝
半分涙目になりながら交差点を駆け抜け、交番の前を駆け抜け 、校門に飛込んだ。
まだ時間が早いため、生徒の姿はほとんど見られない。
ゆやはふらふらと校門にもたれかかった。
足元がぐらぐらする。
貧血+全力疾走とくれば、次に待っているのは…………
ぐらっ
目の前が暗くなり、地面が近くなる。
でもどうにもできなかった。
このまま倒れ………なかった。
「おいっ、大丈夫か椎名っ!?」
うつろな目で自分を支えてくれた主を仰ぎ見た。
「遊庵先生……?」
「おいおい、前のめりに倒れるなよっ。かわいい顔に傷がつくぜ? 」
どうやら朝のジョギング中だったらしい。
ナイスタイミングだ。
ありがとうございます、と言おうとして、すぐにその言葉を飲み込 んだ。
遊庵のすぐ後ろにほたるが立っていたから。
「大丈夫?」
ほたるはしゃがみこんでゆやの顔を覗いてきた。
「あなたに言われたくありません……」
涙がボロボロ溢れてきた。
「バカぁッ!!」
本当にバカ。
そして自分のほうがもっとバカだ。
一方、いきなりバカと言われた遊庵はおおいに動揺している。
「え?え?俺?何かよく分かんねぇけど、すまん!!」
「先生のことじゃありませんーーー!!」
泣きながら言うゆやをおろおろと見ていた遊庵だったが、
「とっ、とりあえず保健室行くぞっ、なっ?」
と言うと、ゆやをお姫様だっこの体勢で抱えあげた。
〝信じられないーーー!!〝
半分涙目になりながら交差点を駆け抜け、交番の前を駆け抜け
まだ時間が早いため、生徒の姿はほとんど見られない。
ゆやはふらふらと校門にもたれかかった。
足元がぐらぐらする。
貧血+全力疾走とくれば、次に待っているのは…………
ぐらっ
目の前が暗くなり、地面が近くなる。
でもどうにもできなかった。
このまま倒れ………なかった。
「おいっ、大丈夫か椎名っ!?」
うつろな目で自分を支えてくれた主を仰ぎ見た。
「遊庵先生……?」
「おいおい、前のめりに倒れるなよっ。かわいい顔に傷がつくぜ?
どうやら朝のジョギング中だったらしい。
ナイスタイミングだ。
ありがとうございます、と言おうとして、すぐにその言葉を飲み込
遊庵のすぐ後ろにほたるが立っていたから。
「大丈夫?」
ほたるはしゃがみこんでゆやの顔を覗いてきた。
「あなたに言われたくありません……」
涙がボロボロ溢れてきた。
「バカぁッ!!」
本当にバカ。
そして自分のほうがもっとバカだ。
一方、いきなりバカと言われた遊庵はおおいに動揺している。
「え?え?俺?何かよく分かんねぇけど、すまん!!」
「先生のことじゃありませんーーー!!」
泣きながら言うゆやをおろおろと見ていた遊庵だったが、
「とっ、とりあえず保健室行くぞっ、なっ?」
と言うと、ゆやをお姫様だっこの体勢で抱えあげた。
Posted by なぎさ - 2006.10.25,Wed
「体がだるい……」
気持ちのよい朝。
しかしゆやの顔色は最悪だった。
「ほたるさん、私が寝てる間に血とったでしょう。」
「あ、ばれた?」
ゆやの投げたスリッパが見事にほたるの顔面に直撃した。
「まあまあ、落ち着いて。」
相変わらずの無表情でスリッパのダメージを手でさすっているほた るを静かに睨みつけて、ゆやは一言呟いた。
「サイテー……」
「ゴメンね。」
ほたるも一言で返した。 「嫌です。」
ゆやも即座に返答する。
「………どうしたら許してくれる?」
少し困ったように下から覗きこんでくるほたるに、思わずドキッと なってしまう。
普段は無表情なくせにこういうときだけ申し訳なさそうな顔をして くるなんて、反則だ。
それでもゆやはぷいっとそっぽを向いた。
まだ一日は始まったばかりだというのに、コンディションは最悪だ 。
こんなので一日もつか……。
「そんなに怒らないでよ。あんただって嫌そうにしてなかったじゃ ん。」
「嫌がるも何も私寝てたじゃないですかっ!?」
「え?でも血すおうとしたら、〝んんッ…〝って身よじってすごく 気持ちよさそうにしてたし。」
ゆやは顔が一気に熱くなるのを感じた。
「………ばかーーーっ!!!」
パーーーーーン
ゆやの平手がほたるの顔にきれいにきまった。
気持ちのよい朝。
しかしゆやの顔色は最悪だった。
「ほたるさん、私が寝てる間に血とったでしょう。」
「あ、ばれた?」
ゆやの投げたスリッパが見事にほたるの顔面に直撃した。
「まあまあ、落ち着いて。」
相変わらずの無表情でスリッパのダメージを手でさすっているほた
「サイテー……」
「ゴメンね。」
ほたるも一言で返した。 「嫌です。」
ゆやも即座に返答する。
「………どうしたら許してくれる?」
少し困ったように下から覗きこんでくるほたるに、思わずドキッと
普段は無表情なくせにこういうときだけ申し訳なさそうな顔をして
それでもゆやはぷいっとそっぽを向いた。
まだ一日は始まったばかりだというのに、コンディションは最悪だ
こんなので一日もつか……。
「そんなに怒らないでよ。あんただって嫌そうにしてなかったじゃ
「嫌がるも何も私寝てたじゃないですかっ!?」
「え?でも血すおうとしたら、〝んんッ…〝って身よじってすごく
ゆやは顔が一気に熱くなるのを感じた。
「………ばかーーーっ!!!」
パーーーーーン
ゆやの平手がほたるの顔にきれいにきまった。
Posted by なぎさ - 2006.10.21,Sat
凡人特別警察部隊純情派 ~徳川財閥編~
パチン
薄暗い部屋の中でロケットのようなものを閉じる音が響いた。
「12人全員に暗示をかけました。これでもう、こいつらにはこの件の記憶はありません。それにしても、なかなか大がかりなことをやってくれましたね。本当に大丈夫なんですか?」
「ああ。」
「くすくす・・・・まぁ、私は自分に被害が及ばなければそれでいいんですがね。それでは、私は失礼しますよ。また海外に逃げるのでね。」
「おおきに、Dr.ホワイトはん・・・・・・」
「ねぇ、ゆや・・・本当にオレでいいの?」
「はい」
「後悔しない?」
「後悔なんてしません!」
「そう、じゃあいくよ?」
「あっ、ちょっと待ってください!まだ心の準備が・・・!」
「・・・もう、いいよね。」
「・・・はい。どうぞ。」
ガラガラガラーーーーーーーーー
コロン・・・
カランカランカラン♪
「お、おめでと~~~~!!!!!」
店員さんの声が商店街の端に響き渡った。
「やった!やりましたよ!ほたるさん!一等賞です!」
「そうだね。」
ここは福引き会場。
商店街でたくさん物を買ったゆやは、福引き券をたくさんもらった。
しかし、出てくるのははずれの白玉ばかり。
最後の一回をほたるに任せたところ、なんと、一等賞である。
ちなみに一等の賞品は、カップラーメン1年分。
「これで特別課で1年過ごすことになっても大丈夫ですねw」
「いや、それはちょっと嫌だけど・・・」
ゆやはニコニコ顔で言うが、ほたるはちょっと嫌そうだ。
もちろん荷物の運び役はほたる。
(ゆやの両手は買い物袋でいっぱい。)
前が見えないほどの大荷物である。
「たっだいま~~~~!!!」
ゆやは勢いよく特別課のドアを開けた。
「みんな、聞いて聞いて!!ほたるさんが・・・・・・あれ?どうかしたんですか?」
部屋が重苦しい雰囲気になっているのに気づいて、ゆやは首をかしげた。
「ああ、おかえり、ゆやちゃん。」
灯が振り返った。
その顔は暗い。
「何かあったんですか?」
「ああ、それが、織田財閥の豪華客船のディナーパーティーで、信長が殺されたんだ。」
パチン
薄暗い部屋の中でロケットのようなものを閉じる音が響いた。
「12人全員に暗示をかけました。これでもう、こいつらにはこの件の記憶はありません。それにしても、なかなか大がかりなことをやってくれましたね。本当に大丈夫なんですか?」
「ああ。」
「くすくす・・・・まぁ、私は自分に被害が及ばなければそれでいいんですがね。それでは、私は失礼しますよ。また海外に逃げるのでね。」
「おおきに、Dr.ホワイトはん・・・・・・」
「ねぇ、ゆや・・・本当にオレでいいの?」
「はい」
「後悔しない?」
「後悔なんてしません!」
「そう、じゃあいくよ?」
「あっ、ちょっと待ってください!まだ心の準備が・・・!」
「・・・もう、いいよね。」
「・・・はい。どうぞ。」
ガラガラガラーーーーーーーーー
コロン・・・
カランカランカラン♪
「お、おめでと~~~~!!!!!」
店員さんの声が商店街の端に響き渡った。
「やった!やりましたよ!ほたるさん!一等賞です!」
「そうだね。」
ここは福引き会場。
商店街でたくさん物を買ったゆやは、福引き券をたくさんもらった。
しかし、出てくるのははずれの白玉ばかり。
最後の一回をほたるに任せたところ、なんと、一等賞である。
ちなみに一等の賞品は、カップラーメン1年分。
「これで特別課で1年過ごすことになっても大丈夫ですねw」
「いや、それはちょっと嫌だけど・・・」
ゆやはニコニコ顔で言うが、ほたるはちょっと嫌そうだ。
もちろん荷物の運び役はほたる。
(ゆやの両手は買い物袋でいっぱい。)
前が見えないほどの大荷物である。
「たっだいま~~~~!!!」
ゆやは勢いよく特別課のドアを開けた。
「みんな、聞いて聞いて!!ほたるさんが・・・・・・あれ?どうかしたんですか?」
部屋が重苦しい雰囲気になっているのに気づいて、ゆやは首をかしげた。
「ああ、おかえり、ゆやちゃん。」
灯が振り返った。
その顔は暗い。
「何かあったんですか?」
「ああ、それが、織田財閥の豪華客船のディナーパーティーで、信長が殺されたんだ。」
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