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Posted by なぎさ - 2006.11.05,Sun
「こほっ…げほっ!」
煙を吸い込んだゆやは思いきりむせこんだ。
涙がぼろぼろと溢れる。
煙が目にしみたせいもあるが、自分はもうすぐ死ぬのだと思うと涙
が止まらなかった。
どうせ家に帰っても迎えてくれる家族はいない。

でも…………
侍学園のみんなに、先生に会ってしまったから……
居心地の良い場所ができてしまったから……

「死にたく…ないよぉ…」意識がもうろうとしてきて、ゆやは目を閉じた。

「…ゃ…ゅゃ…」
遠くで声が聞こえる。
幻聴…かな…

「ゆやさんっ、ゆやさーん!!」
真尋は燃え盛るお堂に向かって叫んでいた。
「ホントに…この中にゆやがいるの?」
ほたるが半分放心状態で呟いた。
「そうとしか考えられないでしょ。どうしよう…いったいどうしたら…」
真尋が涙目でお堂を見る。
「…俺が行く。」
「は?何言ってんのほたる。いくらあんたでもこんなの無理…」
「でも…このまま見てるだけなんて…」
「ふはははは!!お前達、まさか俺を忘れているわけではあるまい!!」
「「し、辰伶!?」」
見事に忘れていた。
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