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Posted by - 2025.10.05,Sun
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Posted by なぎさ - 2007.04.06,Fri
一行は、事件が起きた豪華客船の前まで来ていた。
「でか・・・・・」
目の前に聳え立つ豪華客船。
そのでかさは・・・・・・・想像におまかせしましょう。
「こんな大きい船、私乗るの初めてです~」
ゆやが目を丸くして呟いた。
「まあ、お前たちの身分ではこんな機会はめったにないだろうなっ。はははは」
「辰伶ウザイ…」
「はははは。そうか、うらやましいか!!ほたるも今度一緒に豪華客船の旅に……ぎゃああああっ!!」
辰伶はあやうく海に落とされそうになった。
「なっ、あぶないではないか!!落ちたらどうする!!」
「ちっ」
灯とアキラが小さく舌打ちした。
「あの、そろそろ行きませんか?」
ゆやのその言葉でひとまず船の中に入ることになった。

入り口で名乗ると、乗務員に1つの部屋に案内された。
そこで待つこと数分、1人の警察官がドアから入ってきた。
「いや、いきなり呼び立ててすまないね。どうしても君たちの手を借りたかったんだ。」
「いえ、おかまいなく。それで、さっそく事件について話してもらえますか?」
「ああ。事が起きたのは、12日の午後8時ちょっと過ぎだ。信長は皆に交じって食事をしていた。バイキング方式だったんだよ。それで、近くにいた真田財閥の男と話をしている時にいきなり倒れたらしい。死因は毒死だ。」
「それじゃあその時しゃべっていた人があやしいんじゃあ・・・」
「それはありえないんだよ。その人はまったく信長に触れていないと周りの人も証言している。」
「食べ物に毒は?」
「まったく検出されなかった。毒がついていたのは信長の指だけなんだ。」
「じゃあその真田財閥の人が怪しいんじゃ・・・」
おそるおそる言ったゆやに、警察官は軽く頭をふって否定した。
「その事件のすぐ後にそいつはみっちり調べたが、何も出てこなかった。それに、そいつは信長にまったく触れていないと言っている証言者もいる。」
「死んだときの状態は?」
灯がすかさず聞く。
「セルフのパンを食べたとたん一発で逝っちまったようだ。指についた毒が口に入ったんだろうな。」
「他の客に被害は?」
「まったくなしだ。信長の指以外から毒はまったく検出されなかった。」

「ふい~~~」
部屋から出た遊庵は大きく伸びをした。
「なんなんだよ、この事件は・・・・」
「なんかいろいろおかしいですよね。」
ゆやも首をかしげながら遊庵の隣に並んだ。
「警察もなんかはじめっからあきらめてるみたいな・・・もっとしっかり調べてもよさそうなのに・・・」
ゆやに続いてアキラも眉をひそめる。
「確かにおかしいです。何かに圧力をかけられてるような・・・ま、考えすぎですかね。」
「とりあえず、その真田財閥の奴に話を・・・・・」
「僕がどうかしたぁ?」
いきなり後ろから話しかけられてゆやは飛び上がった。
「ひゃああああ!!ゆ、幸村さん!?」
「げ・・・じゃあやっぱり例の真田財閥の人っていうのは・・・」
「そ♪僕だよv」
「「「ええええええええ!!!???」」」
「僕としても疑われた身として、しっかりこの事件とけじめをつけたいと思ってるんだ。協力してもらうよ、みんな。」
「馬鹿野郎!おまえが俺たちに協力するんだよ!!」
遊庵が怒鳴るが幸村はそんなことを気にもせずに言った。
「ってことで、よろしくね、特別課のみんな☆」

皆がこくりとうなずく。
特別課、出動!!!

======終わり======
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Posted by なぎさ - 2006.11.27,Mon
〝あ~ぁ、やっぱりおとなしく見学してればよかった……″
ゆやはボールを片付けながら大きく溜め息をついた。
と、次の瞬間いきなり中が暗くなって、ゆやは反射的に入口を振り
返った。
ガチャン   チャリッ
イヤな音をたててドアがしめられた。
「うそっ、ヤダッ」
ゆやはドアの取っ手に手をかけたが、南京錠をかけられたらしく、開かない。
「開けてっ!!私まだ中にいるの!!」
ドンドンドアを叩くが、開けられる様子はない。
「あんたさぁ、むかつくのよ。」
バスケのチームメイトの声がして、ゆやのドアを叩く手は固まった
「さっきは試合で負けるし。あんたのせいじゃん。」
「っていうか何?遊庵先生に色目使っちゃってさ。ウザイんだよ。
「そーそー。いい子ぶって気に入られようとしてるのが見ててめっちゃむかつく。」
ゆやの頭は真っ白になった。
「ちっ、違っ!!」
「行こ。」
「放課後部活の人が来たら開けてもらえるんじゃなーい?」
「待って、待ってよ!!」
足音が遠ざかり、ゆやはペタリと座りこんだ。
自分が悪いんだろうか…。
どうすればいいのか分からなくて、ゆやは涙ぐんだ。
こんなことになるんだったら、ほたるさんを突き放すんじゃなかった。
「ほたるさぁん…」
ずうずうしいと思いながらも、今隣にほたるがいないことがものすごく寂しく思えた。
Posted by なぎさ - 2006.11.16,Thu
実は彼、しばらく前にゆやに突き放されている。
『ついてきたら一生血あげませんよ』と憤慨したゆやにおとなしく従っているわけである。
ほたるは誰にも気付かれることもなく一人で空を仰ぐと、小さく溜め息をついた。

「椎名さん、シュート!!」
ゆやはパスを受け取るとシュートをうった。
ノーマークだ。
これで入らなければみんなに頭が上がらないが…
ガンッ
〝うそっ!?;″
おもいっきりフレーム。
「もーらいっ♪」
隣から敵チームのみずきにボールを奪われ、ゆやは歯を噛み締めてみずきを追った。
いつもなら確実にきめていたのに…
ふらふらする足をふんじばってプレイしたが、結局パスまで三回も取りそこねて、ゆやのチームは負けてしまった。
心なしかチームメイトの視線が冷たい気がする。

「おーっし、じゃあ負けたチームは体育館倉庫に道具片付けろよー。それじゃ授業終了!!」
ゆやのチームは負けたため片付けである。

「よぉ椎名、大丈夫かよ。」
みずきと真尋に先に戻ってと言って別れたところでゆやは声をかけられた。
「…遊庵先生。」
「ボロボロじゃねぇか。だから無理すんなって言ったのによぉ…」
「別に平気ですっ。」
ゆやは遊庵から逃げるように体育館倉庫に入った。

Posted by なぎさ - 2006.11.14,Tue
三人がぼーっとしていると、
「おい椎名、大丈夫か?」
と言って、遊庵が体育館のステージから降りて歩いてきた。
「あ~~~~、すみませんでした、先生。」
ゆやはぺこりと頭をさげた。
あの時は必死だったからつい引き留めてしまったが
、今思うとなんて大人気ないことをしたんだろう。
恥ずかしくて顔が赤くなる。
「なーに?なにかあったの?」
みずきがニヤニヤ笑いを浮かべて顔を覗きこんできたが、ゆやは軽く無視した。
「まあ、お前のことだからやるんだろ?バスケ。あんまり無理すんなよ。」
遊庵はゆやの頭を軽くポンッとたたくと、元の場所へ戻って行った
「遊庵先生、ゆやさんのこと気に入ってるんですねぇ。」
真尋に言われてゆやは顔を上げた。
「そうなの?」
「見れば分かるでしょ。」
みずきは少々あきれ顔だ。

校舎の屋上。
ほたるは一人風を受けて立っていた。
彼にしては珍しく眉間にしわが寄っている。
「……やな風。」
Posted by なぎさ - 2006.11.11,Sat
遊庵は保健室にとりあえずゆやを寝かせると、ふぅと一息ついた。
それじゃあしばらく寝てろよ、と言って出て行こうとした遊庵の服
をゆやがギュッと掴んだ。
「…行かないでください…」
「え。」
悲しそうに見上げられたら、イヤなどとは言えるわけがない。
ゆやは必死だった。
少なくとも今はほたると二人きりにはなりたくなかった。
そして結局断れなかった遊庵は朝のSHRが始まるギリギリ前までゆやに付き合うはめになったのだった。

七限目…
「なーんで七限目に体育がくるかなあ…」
ゆやはがっくりとうなだれながら体育館に向かっていた。
「休めばいいじゃん。」
みずきが隣からポソリと言うが、ゆやは首をぶんぶん振った。
「体育だけは休むわけにはいかないの!!」
三人は体育館に入ると同時に上を見上げた。
あの時破損した照明は、すべてきれいに元通りになっていた。
「すご…」
さすが校長村正。
一晩で元通りである。
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