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Posted by なぎさ - 2009.09.01,Tue
漫画描いたり…小説書いたり…
っていろいろ手出してたら全然終わらない\(^O^)/

とりあえず書けたところまで…;;
まだ続きます! 


双子ツナツナ王室パロ2! ②


 「おま…俺が断れないの知ってて言ってるだろ…」
「ありがとう綱吉大好きっ」
満面の笑みで言われればもう溜め息をつくしかなかった。
 
 
 
 
 
 
 
「あ、綱吉法学ね!」
「またかよ…」
どこまで前と同じパターンなのだろう。
前と違うのは今集まっているのが綱吉の部屋ではなくツナの部屋ということぐらいだろうか。
「前骸に臨時講師してもらったんでしょ?いいなぁ~…オレも毎回骸がいい…」
「毎回じゃ臨時にならないだろ」
的確にツッコミを入れつつ、クローゼットをのぞき込む。今日は自分で服を選ばせろというのがささやかな条件である。
「あ、綱吉、絶対膝上ね」
「何で!?」
見事に条件が崩れ去った。
「ほらー、前のドレス動きにくいって文句言ってたじゃん~」
そう言ってにこやかに笑うツナ。そして綱吉は気づいてしまった。
…ドレス以外、よく見ると膝上のしか…ない。
「おま…はめた…?」
「なんのこと?」
あくまでしらを切るツナに綱吉は恨みがましい視線を送りつつ、あまり派手ではない一着を選んで取り出した。白を主体に薄紅の柄が所々に織り込まれた、比較的控えめだが上品さが窺える服。もちろん下は膝上だったが。
「おぉっ、さすが綱吉!それ一番高い服らしいよ」
着替えながらこちらをのぞき込んだツナが目を丸くする。しまったと内心舌打ちするものの、綱吉もすでに着替え始めていたため今更脱ぐわけにもいかずそのまま着替えを続ける。
「ん~…ほどくのちょっともったいないなぁ…」
着替えも終わり、すでに着替えを終えて鏡を見ながら渋い顔をしているツナの後ろに立てば、どうやら骸に結ってもらった髪をほどくのをためらっているらしい。
「あぁ、綺麗に結ってあるもんな」
「骸こういうのうまいよね~。早いし。綺麗だし」
そうだな、と応え、思い切りよく横にアップしてあったツナの髪をおろせば、あぁ~と未練がましい声が下から漏れた。しかし服は変えて髪型はそのままではおかしすぎる。
「おまえが言い出したことだぞ」
「うぅ~…分かってるよ…」
渋々髪紐で髪を後ろで一束ねにしながらツナが鏡の前から退く。
10秒とかからず結び終えたツナは、今度は後ろ髪の結びをほどいた綱吉を鏡の前に押し出した。
「骸にはかなわないけどオレだってそんなに下手じゃないもん」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「で、なんか凄いことになってますね、頭」
「おまっ!?」
振り向きざまに足を振り上げ蹴りを繰り出した綱吉だが、それは後ろに跳びずさった相手にギリギリで届かなかった。
「いっ、いきなり後ろに立つな骸!!」
「おやおや、ちょっと反応早くなったんじゃないですか?」
ニヤニヤしながらこちらに向かって言う骸は……やはりばれている。
ここまで展開が同じだと気分まで落ちてくる。
法学の先生の部屋までの道のりの廊下。また会ってしまった…骸に…
「ずいぶん綺麗に結ってありますね」
戦闘態勢を解いた綱吉に近づいてまじまじと頭を眺められれば、居心地が悪い綱吉はふいと視線をずらした。
ツナが骸に対抗して結った髪だ。綺麗でないわけがない。
「編み込みにずいぶん時間かけてたからな」
「僕じゃこんな細かいのは無理ですねぇ…」
左右で細く三つ編みにしたものをあらかじめ編み込んであったところとまとめて後ろでひとつに結ってあるのを見て、骸が心底感心したように呟く。
「あとでツナに伝えとくよ」
「それはどうも」
「じゃ、俺そろそろ行くから」
「おや、今日は臨時講師頼まないんですか?」
つまらなさそうに言った骸をキッと睨む。
「おまえ…これから会議あるんだろ。前の時もあったって後になって知った」
「別に君のためなら会議くらい休みますよ。ぶっちゃけつまらないですもん」
「馬鹿!」
それだけ言い残して立ち去ろうとした綱吉の背後に骸からもう一言。
「膝上のスカートで回し蹴りは僕限定にしておいたほうがいいですよ」
「馬鹿ぁぁあぁあぁあっっ!!!」
今度こそ絶叫して綱吉はその場を走り去ったのだった。
 
 
 
 
そんな、ここまではいつも通りすぎるいつも通りな日常。
 
 
それがここを境にガラリと崩れるとは誰も予想していなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   ボンゴレの王子を誘拐しろ。
 
 
 どこにいる?
 
        一人でいるところを隙をついて捕まえろ。
        
 どこにいる?
 
        返り討ちには…
 
 どこにいる?
 
              大丈夫だ。すぐに眠らせてしまえ。
 
 どこにいる?
 
        庭によく出ているという情報が…
 
 どこにいる?
 
 どこにいる?
 
 
 
 
                      いた。
 
 
 
 
 
 
 
「ったた…雲雀さん…ホント容赦ない…」
ツナは庭に出てくるとごろんと芝生に転がった。
空は真っ青で燦々と陽光が降り注ぐ、麗らかな正午前。
寝返りを打った瞬間左足首にズキリと鈍い痛みが走り、ツナは思わず顔をしかめた。
…やってしまった。
見える傷ではないから綱吉にも頑張って隠せば気づかれないだろう。多分。……多分。
もう一度溜め息をついて今度は腕を枕にしてうつ伏せになる。
芝がチクチクと肌を刺すが、逆にそれが気持ちいい。
このまま居眠りでもしてしまおうかとまどろむ中でぼんやりと思っていた矢先、真上から影が差した。
骸か綱吉か、他の守護者か…
少なくとも城の者だろうと深く考えなかった。
考えなかった。
油断していた。
 
「へ…?」
 
だから、ふと視線を上げた瞬間に目に入った黒ずくめの人間にもとっさに反応出来なかった。
 
"なっ!?"
 
慌てて起き上がろうとしたツナの鼻と口に素早く湿った布が宛がわれる。
ツンとする臭いを吸い込んだと感じた瞬間、ツナの意識は急速にシャットアウトされた。
 
力なく崩れ落ちたツナを確認するとその黒ずくめは無線機を取り出した。
 
「綱吉王子、確保しました」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あぁ… 今何時だろ… 
 
なんか……真っ暗…
 
っていうか、ここどこ…?
 
あ、オレ今寝てるのか… 起きなきゃ…
 
……なんで寝てるんだっけ…
 
 
………そうだ、なんか、変な人たちに捕まって…
 
………あぁ…怒られちゃうなぁ…
 
 
「・・・・・・」
ツナは静かに目を開けた。
暗い部屋。少し視線を落とせば腕に付けられた枷とそこから続く鎖が目に入った。
その鎖を辿れば小さな部屋の端に立てられた太い杭に繋がっていることが分かる。
「…何これ」
顔をしかめて反対側に顔を向ければ、小さな戸が一つ。
自分が閉じ込められているのだということはさすがのツナでも分かる。
先程かがされた薬のせいか、まだ少し身体が重い。
「っ…」
なんとか身体を起こし、ふるふると軽く頭を振ってみる。…世界が回っているような変な感覚。
 
"ダメだこりゃ…"
 
小さく溜め息を付き、腕の枷をとりあえずガチャガチャ鳴らしてみる。けっこうしっかりとした作り。
「…で、いったいオレをどうしたいわけ?」
とりあえず戸の外に立ったらしい人影を横目で見ながらツナが問う。
数秒間をあけて、全身黒ずくめの男がその戸を開けて中に入ってきた。
「綱吉王子、おまえは人質だ」
「人質?」
そういえばと目線を下にやる。
…綱吉の格好のまま。
綱吉と間違えて連れられてきたということだろうか。だとすれば災難…いや、幸運か。綱吉を危険な目に遭わさずに済んだのだ。
「何の人質?」
とりあえずといった感じで聞き返したツナに、黒ずくめは小さく笑ったようだった。
「取引さ。俺たちは双子の姫さんが欲しい。うちの国の王女にな」
「っ!」
前言撤回。これ、自分がその姫さんだとばれたらどうなる…?
「綱吉王子の身柄を返す代わりに、ツナ姫を正式にうちの国に嫁がせることを約束させる。おまえはそれまでの人質だよ」
「何でそんなこと…」
「何度頼んでも受け入れてもらえなかった。こうするしか方法はないだろう?」
「ばっ…!どこの国だおまえ!」
「今言わずともすぐに分かる」
自分でも頭に血が上るのを感じた。
そんなこと受け入れる筈がない。
「ツナは絶対に嫁がない!お前らがどんな卑怯な手を使っても!」
そうだ、ボンゴレを離れる気なんてさらさらない。
そう言って、幾度も申し込まれた見合い話は全て断ってきた。
キッと睨んできたツナに、黒ずくめは再び笑ったようだった。
「それはどうかな。綱吉王子の命がかかっているとなれば向こうも考えを改めざるを得ないだろう」
じわりと目頭に熱いものがこみ上げてくるのが分かる。
 
"オレのせいだ…"
 
簡単に捕まったりしてしまったから…
 
「ひど…ひどいよ……」
俯いてしまったツナに、黒ずくめの男がそろりと近寄った。
「しおれても無駄だぞ。捕まった自分を恨むんだな」
 
そう、捕まったのは自分のせい。
だから…
 
「…自分で逃げなきゃダメだよね」
「は?」
 
顔を上げたツナを見て、その黒ずくめはギョッとなった。
燃えるような橙の瞳。眩いほどの額の炎。
薄暗い部屋はそれだけで灯りを付けるよりも明るくなった。
そのまま立ち上がったツナに向かって反射的に銃を取りだそうとした相手だったが、ツナの方が格段に速かった。
目の前に迫った朱。相手がそれを熱いと感じた瞬間には、相手はすでに壁に叩き付けられていた。
枷がはめられているせいで両腕で殴らざるを得なかったため、まともに顔に強打を喰らった黒ずくめは完全に壁にめり込んで伸びていた。
「…邪魔っ!」
杭と繋がる鎖を炎をまとった両手で叩き斬ると、ツナは一つしかない戸を蹴り壊して廊下に出た。
ズキッ
「っ!?」
その瞬間、左足首に強烈な痛みが走って思わず顔をしかめる。
雲雀の授業時ねんざした箇所。
しかし気にしている暇はなかった。
もうすでに聞こえた轟音に何事かと出てきた相手側、つまり敵が顔を出し始めていた。

【続きます】
 
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Comments
無題
あ~続きが気になる~!><
楽しみにしてるね!

なぎちゃんのお話結構好きだよ(´∀`*)
Posted by 雨樹 - 2009.09.02,Wed 17:41:36 / Edit
ありがとう~~!!
結構好き…!もったいないお言葉です…m(__)m

続きは…全然考えてないからどうなってくか自分でも不明な感じだけど、なんとか近いうちに書き上げちゃいたいですっ!
Posted by - 2009.09.02 at 23:12
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