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Posted by なぎさ - 2009.05.16,Sat
なんていうか、恥ずかしすぎてアップするのがはばかれるのでとりあえず隠します…
ムクにょツナです。注意。
あとなぎさにしては絡み色が強めです。注意。



「い、いらないってば…」
涙をぼろぼろ零しながらひたすらに首を振る綱吉は、半分意地になっていた。欲しくないわけがない。欲しい。欲しいに決まっている。
しかし、もらうということは骸の元に戻るということ。骸を…諦めるということ。
どうすればいいのか分からない。
「ほら、おねだりの仕方、忘れたわけじゃないでしょう?」
急かすように言われ、言葉に詰まる。
忘れるはずがない。
でも、やるつもりなんて、ない。
「やだ…やだぁ…っ」
逃げるように骸から顔を背ける綱吉を、骸は再び両頬ごと手で掴んでこちらを向かせる。
「強情ですねぇ…まぁ、そんなところもまたそそりますが。気づいてますか?女に、なってますよ」
「えっ…」
くらくらする頭で骸を見る。先ほど骸に血を採られたのがトドメをさしたのだろうか。確かに、身体の芯が燃えるように熱い。心臓の音がこれでもかというほど、五月蠅い。
目を見開く綱吉の目の前で、骸は綱吉を掴んでいないほうの手を自分の口元へもっていき、躊躇うことなくかぶりついた。その手からぽたぽたと血が滴る。
「君は僕を求める。そうやって作ってあるんですから、当然ですよね」
ニヤリと笑うと、骸は口を塞いでいる手を離して、代わりに血が滴る方の手を綱吉の口へと押しつけた。目を白黒させる綱吉の口は半開きになっている。そこに押しつけられる骸の…血。
「あ…」
鼻腔いっぱいに広がる、血の臭い。大好きな、骸の…血の、臭い。
綱吉は無意識に舌を差し出していた。そのまま骸の掌を貪るように舐め出す。綱吉の目はもはや正気を失っていた。
ぜぇぜぇと息を乱しながら必死に掌を舐めてくる綱吉を、骸は笑みを湛えたまま眺めていた。
「可愛いですね、綱吉」
先ほど手にかぶりついた時に、自らの口内も鉄の臭いでいっぱいになった。自分の血など美味しくもなんともない。しかし…
骸は綱吉から掌を引き剥がすと、行き場を無くして半開きになった口に自らの口を覆い被せた。更に口内に広がる鉄の味。しかし、今度のは…、甘い。
「んんっ、はふっ」
血を求めて、精気を求めて、綱吉が自分から求めてくる。骸は苦笑いすると、すぐに綱吉を引き剥がした。おあずけを喰らったような顔をして綱吉が骸を見てくる。口から精気をあげるつもりはない。
「口は、僕まで疲れるんで勘弁してください」
それでなくても今日は大サービスです、そう綱吉の耳元で呟いて漆黒のマントをずらすと、通常よりも遙かに長く、鋭利な爪で自らの首を掻き切る。ズプ…と嫌な音を立ててそこから血が溢れ出した。
「ほら、おいで、綱吉」
綱吉は言われるがままに骸の首筋に顔を埋める。斜めに刻まれた傷に沿うようにして舌を這わすと、そのまま口を開けてその傷にかぶりつく。こくこくと動く綱吉ののどをするりと撫でると、骸は小さく含み笑いを漏らした。
「馬鹿ですねぇ…僕から離れて生きていけるはずがないのに…」

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