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Posted by なぎさ - 2009.08.24,Mon
 今日か明日中に書くぞーということで、とりあえず途中まであげときます!
リクいただいたツナ誘拐ネタ!(誘拐されるところまでいってませんが)

追記で小説です~

 
双子ツナツナ王室パロ2!
 
 
 
「ん、ンんぅ…」
「ほらほら、綱吉くん、服脱がしちゃいますよ」
「ん…」
開け放した窓から爽やかな風が流れこんできて頬をくすぐる。はためいたカーテンの隙間から不規則なリズムで光が射し込む。
その光から逃げるように窓に背を向ける、少年。
「ちょ、本気でいいんですか!?いいんですね!?」
先ほどから「んん」とか「うぅ」とか曖昧な返事しか返してこないその少年を焦った表情で覗き込む━━━━━━━
「ちょっと待てそこの変態ぃぃいぃぃいいっ!!」
変態。……ではなく、六道骸。
「え…」
骸はいきなりの呼びかけに反射的にドアのほうを振り返ろうとして……、振り返り切る前に自分に覆い被さってきた何かに突き飛ばされるようにしてベッドに押し倒された。
「ちょっ、え!?」
腹の上にかかる重み。仰向けになった骸の上に馬乗りになりこちらを見下ろしてくるのは━━━━━━━
「…ツナくん?」
隣でまだ寝こけている少年、綱吉の双子の妹、ツナだった。
 
 
 
 
『フ タ ゴ モ リ』
 
 
 
 
「おまっ、綱吉に手出すなぁー!綱吉を脱がしたいならまずオレを脱がしてからにしろ!!」
「ちょっ、何さらっと問題発言してるんですか!?」
さぁ脱がせと言わんばかりに迫ってくるツナを必死で押し戻しながら骸が叫ぶ。
そんな騒々しい王室での朝の一時。
お転婆姫なツナと、この騒ぎでも未だに眠り続けている寝坊助王子な綱吉。こんな双子だが、正真正銘この国の王族の正統な血を継ぐ者である。
「は?綱吉は脱がしてよくてオレはダメって言うの?」
「いやいや、君女の子でしょう」
「男女差別反対ー!!」
「だぁー!そんなに脱がされたいんですか君は!!」
いい加減に堪忍の緒が切れた骸が腹の上に乗るツナの腰に手を回す。そのまま力任せに引き寄せればツナはふひゃーとか訳の分からない言葉を発しながら前につんのめった。自らの身体をずらしつつ倒れてきたツナを今まで自分が転がっていたところに仰向けに転がせば、目をパチクリさせたツナが惚けたままの顔で骸を見てきた。そんなツナの両手首を片手で押さえながら、骸はニヤリと嫌な笑みを浮かべる。
「ほらほら、もう逃げられませんよ」
「っ!」
首もとの襟に手をかけられたところでツナの身体がビクリと震えた。そして次の瞬間…
 
骸の身体が吹っ飛んだ。
 
「ぐはっ!」
「離れろ変態ぃぃぃいいいーーーー!!節操なし!!この節操なしーーーー!!」
「けほっ…き、君言ってることとやってること違ってません!?」
額に炎を灯したツナに容赦なく蹴り飛ばされ壁まで吹っ飛んだ骸が軽く咳き込みながら起きあがる。何の仕打ちだこれは。
しかし、
「………?」
ベッドの上のツナを見て蹴られた痛みも吹っ飛んでしまった。
「…顔赤いですよツナくん」
「あ、赤くない!バカ!」
ベッドの上…すなわち綱吉の隣に突っ伏したツナが叫ぶが、ちらりと覗く耳までもが非常に赤い。骸は苦笑するとそろりとベッドに近寄り、顔を隠すツナの頭をぽふぽふと優しく叩いた。ツナがぴくりと震える。
「悪かったです。もうしませんよ」
恐る恐る顔を上げたツナの顔はやはりタコのように真っ赤で、思わず顔が緩みそうになる。しかしこんな所で時間を喰っている場合ではない。
「で、綱吉くんを起こさせてもらえますか?このままだと週一の朝礼に遅刻です。ただでさえ面倒臭い礼服着せなきゃいけないんです」
「じゃあオレが綱吉を脱がせれば問題ないってこと?」
未だに寝こけている綱吉の襟元に手をかけたツナを骸が一瞬で引き剥がす。
「ちょっとぉおっ!僕がやろうとしたことと何が違うか教えてほしいんですけど!?」
「オレと綱吉はキョーダイだもん!」
「それなら僕は彼の守護者兼世話係です!」
「だめぇー!綱吉を脱がせていいのはオレだけなのー!」
「君って子はあぁぁああっっ!」
これだけ耳元でギャーギャー喚かれても起きないのだから、綱吉も相当のものだ。
「しょうがないな…特別に骸にも教えてあげるよ。緊急用の綱吉の起こし方」
これ以上言い争っていても埒が明かないと悟ったのか、ツナは渋々と言った様子で腕を組んだ。どうやらツナにもこのままでは朝礼に間に合わないという危機感はあるらしい。ちなみにツナはすでに礼服に着替えていたりする。さっきの騒ぎで服に皺が出来てしまっていることはこの際気にしてはいけない。
「そんなものがあるんですか?」
「うん、でもおまえがやったら殺す」
「さらっと恐ろしいこと言わないでもらえますか!?」
一歩後ずさった骸のことは無視して、ツナはよじよじと綱吉のところまで這う。
「綱吉~、つ~なよしぃ~っ!」
ゆっさゆっさと肩を揺らしながらツナが耳元で叫ぶ。もちろんこんなことでは起きない。……が、
「ね、綱吉…」
本当にすぐ耳元で囁いたツナの次の行動は、骸が予想だにしなかったことだった。
「起・き・てv」
 
 
かぷっ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「っていうか何ですかあれは!」
「ね?ちゃんと起きたでしょ?」
「あれはダメです!キョーダイがやっていいことじゃありません!」
「・・・・・・・」
廊下を疾走するのは、並んで骸、ツナ、そしてその後ろに綱吉。このままのスピードで広間に行けばギリギリ朝礼には間に合うと思われる。
結局ツナの秘策によって綱吉は叫び声を上げつつベッドから転がり落ちて無事に起きたわけだが…
その秘策というのが、
「み、耳たぶはやめろっていつも言ってるだろ!?」
「綱吉が起きないから悪いんだよ」
耳たぶの甘噛み。
恋人の戯れかと骸が絶句したのは言うまでもない。
しかし、
 
"綱吉くんの弱点は耳たぶっと…"
 
この情報はしっかりとメモしておかねばなどと考えながら走っている骸だったりする。
 
 
 
 
 
 
結局広間に到着したのは朝礼の始まる1分前というなんとも滑り込みセーフな結果であった。
「僕が起こしに行ったのに随分遅いお着きだね」
「ひっ、雲雀さ…」
少々呼吸を乱したツナが既に然るべき場所に待機している雲雀を見てびくりと震える。
仲良く(?)3人で広間へ飛び込んできたこと自体に不満を抱いている上…
「…髪、変わってない?」
「あ、ゃ…、えっと、骸に結ってもらいました」
「へぇ、僕のじゃ気に入らなかったと…?」
「いえっ!崩れちゃったので!それはもうくちゃくちゃのめちょんめちょんに!」
「どうしたらそんなことになるのさ」
「それは骸に押し倒さ…むぐっ!」
「何でもありません!」
余計なことを言うんじゃありませんとツナの口を塞ぎつつ耳元でこそっと呟く骸に、ツナはひたすらコクコクと頷く。とりあえず口と一緒に鼻も塞がれて息が苦しいらしい。
そう、ここまでギリギリになってしまったのはまだボケボケだった綱吉の着替えに加え、崩れてしまったツナの髪を直していたからだったりする。
「ツナくんは横アップのほうが可愛いんですよ。分かってませんね」
「おさげに決まってるだろこの馬鹿ナップル!」
「古いんですよ君は!」
まぁ、確かに三つ編みも可愛いのだが、この礼服におさげはないだろう。
「おい、ツナ。行くぞ」
ギャーギャー言い合う二人、そのうちの骸から顔を真っ赤にさせて窒息死しかけているツナを奪って綱吉が前へと進む。
「あ、ありがと…」
綱吉に手を引かれながらツナは冷や汗を流しつつ前方を伺った。
現国王がニコニコしながらこちらを見ている。
朝礼開始時刻はとうに過ぎていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「9代目に叱られた…雲雀さんのせいだ…」
朝礼後呼び出されて30分にも渡る説教を受けた双子が朝食にありつけたのは、もうすぐ9時を回るかという時刻だった。
「おまえその何でも雲雀のせいにする癖なんとかならないのか?」
「だってー!間に合ってたのに!あのとき雲雀さんに呼び止められなければ間に合ってたのにー!」
「あー、元はと言えば俺が悪いんだし…」
「綱吉は悪くないもん!全然悪くないっ!」
「あー……うん…」
半ベソで野菜粥をかき込みながら言うツナを横目で見ながら綱吉は曖昧に頷いておく。なんだか嫌な予感がする。非常に嫌な予感が。残念ながらこういう予感は外れた試しがない。
ツナは空になった器をテーブルに置くと唐突に切り出した。
「今日の雲雀さんとの実技変わって!」
ほれきた。
綱吉は溜め息を一つつくと自らも食べ終えた器を静かにテーブルに置く。
「おまえなぁ…この前同じ様な展開で顔怪我したばかりだろ。ちょっとは懲りろよ」
可愛い妹の実を案ずる兄の身にもなってほしいというものだ。しかしその妹は闘志をメラメラと目に宿らせてこちらを凝視している。
「…綱吉はオレのこと嫌い?」
「ばっ、好きだからおまえを危険な目に遭わせたくないんだろ!?」
「可愛い子には旅をさせろって言うじゃん」
「そんなところで博識ぶっても…」
「…ダメって言っても勝手に行くから」
揺るがないツナの瞳にウッと目をそらす綱吉。ツナはこうなったら言葉通り意地でも行くのだろう。
綱吉が二人もいるなんてことになったら大変だどころの騒ぎではない。

【続きます】
 
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Comments
無題
綱吉の弱点は耳たぶか…
かわいいなぁ!!!ノシ

続き楽しみにしてるね!!
あと、なぎちゃんとうちの髪型、結構近いと思います!!
私は前髪ピンで止めてますが…(片方だけ)
Posted by 雨樹 - 2009.08.25,Tue 18:58:06 / Edit
耳たぶです!
た、ただの出来心なんです…orz
耳たぶってなんかいいよな///という個人的な趣味が勝手に生み出した綱吉耳たぶ弱点説でした(笑
ちゃちゃー!と書いちゃいたいんだけどなかなか書けないというもどかしさ…
うぅ……
早めにアップできるように頑張る…!(メラメラ)

あと雨樹ちゃんと髪型が似ている…とな…!?
なぎさもバイトの時は前髪ピンでとめてるからかなり近いのかしら(笑
Posted by - 2009.08.26 at 21:46
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