Posted by なぎさ - 2006.05.18,Thu
「ぎゃあああああああああ!!!」
先ほどから絶えることなく響いているのは辰伶の叫び声だ。
「うざっ!辰伶、ひっつかないでよね。」
そして先ほどから辰伶を蹴飛ばし続けているのはほたる。
「は、ははははは、ほたる、怖かったらお兄ちゃんにしがみついていてもいいのだぞ!!」
「だからうざい。俺にひっつかないでよ!」
言っていることとは反対に、弟にお兄ちゃんがしがみついていたりする。
ここはお化け屋敷の中。
さすが有名だけあってこった作りになっている。
しかもお化け役は、本物の人間も混じっている。
機械任せの今の時代にはけっこう新鮮である。
今もサダコらしき血まみれの女が辰伶の足首をいきなりつかもうとしたところであった。
「何よ、辰伶、びびってるの?」
真尋が意地悪い笑みを浮かべながら言う。
「はははは、そそっそそんなわけないだろう!!!!???」
お兄ちゃん、顔と声がガタガタだよ。
「おい、ちょっと見ろよ。」
梵天丸が前を指さしていった。
そこには・・・、枝分かれした道。
ま、まさか、迷路になっているのでは・・・?
そのまさかだった。
「ちっくしょう。どの道だよ。」
「ねぇねぇ、どうせだから、みんな違う道に入りましょうよ!」
恐ろしいことを提案したのは灯だ。
確かに道は10本ほど枝分かれしている(多!)。
「ふふふ。望むところですよ。」
アキラは乗り気のようだ。
「よっしゃーー!!いっちょ一番に抜け出して、ゆやにちょっかいでもかけてやるか☆」
「「「「「この馬鹿教師ーーー!!!」」」」」
遊庵はボコボコにされた。
なぜか、サダコもいっしょに遊庵を殴っていたが。
そして皆、それぞれ分かれて進んでいく。
「・・・・で?」
「?」
「なんでおまえが俺についてくるの?」
辰伶はちゃっかりほたるの服をつかんでいる。
「ははは、おまえ一人じゃここここ怖くて大変だろうとおおおおお思ってな。」
ほたるは嫌そうに辰伶を見る。
しかし、次の瞬間には、ほたるは辰伶に腕をからませていた。
うれし泣きをしている兄貴。
ほたるは辰伶を上目遣いで見上げる。
「ねぇ、辰伶。」
「な、なんだ?」
「サダコとお幸せにw」
「は?」
そしてまた次の瞬間、辰伶は世界が一回転するのを感じた。
ズガーーーーーーン
すごい音を立てて、辰伶はサダコの井戸につっこんだ。
中にはサダコが・・・・
サダコとの距離、わずか10cm。
「あら、いらっしゃい・・・」
サダコが恐ろしい顔でにやっと笑う。
「ひぎゃあああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
辰伶の叫びはお化け屋敷中に響き渡った。
★━なぎさ‥‥……━★
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先ほどから絶えることなく響いているのは辰伶の叫び声だ。
「うざっ!辰伶、ひっつかないでよね。」
そして先ほどから辰伶を蹴飛ばし続けているのはほたる。
「は、ははははは、ほたる、怖かったらお兄ちゃんにしがみついていてもいいのだぞ!!」
「だからうざい。俺にひっつかないでよ!」
言っていることとは反対に、弟にお兄ちゃんがしがみついていたりする。
ここはお化け屋敷の中。
さすが有名だけあってこった作りになっている。
しかもお化け役は、本物の人間も混じっている。
機械任せの今の時代にはけっこう新鮮である。
今もサダコらしき血まみれの女が辰伶の足首をいきなりつかもうとしたところであった。
「何よ、辰伶、びびってるの?」
真尋が意地悪い笑みを浮かべながら言う。
「はははは、そそっそそんなわけないだろう!!!!???」
お兄ちゃん、顔と声がガタガタだよ。
「おい、ちょっと見ろよ。」
梵天丸が前を指さしていった。
そこには・・・、枝分かれした道。
ま、まさか、迷路になっているのでは・・・?
そのまさかだった。
「ちっくしょう。どの道だよ。」
「ねぇねぇ、どうせだから、みんな違う道に入りましょうよ!」
恐ろしいことを提案したのは灯だ。
確かに道は10本ほど枝分かれしている(多!)。
「ふふふ。望むところですよ。」
アキラは乗り気のようだ。
「よっしゃーー!!いっちょ一番に抜け出して、ゆやにちょっかいでもかけてやるか☆」
「「「「「この馬鹿教師ーーー!!!」」」」」
遊庵はボコボコにされた。
なぜか、サダコもいっしょに遊庵を殴っていたが。
そして皆、それぞれ分かれて進んでいく。
「・・・・で?」
「?」
「なんでおまえが俺についてくるの?」
辰伶はちゃっかりほたるの服をつかんでいる。
「ははは、おまえ一人じゃここここ怖くて大変だろうとおおおおお思ってな。」
ほたるは嫌そうに辰伶を見る。
しかし、次の瞬間には、ほたるは辰伶に腕をからませていた。
うれし泣きをしている兄貴。
ほたるは辰伶を上目遣いで見上げる。
「ねぇ、辰伶。」
「な、なんだ?」
「サダコとお幸せにw」
「は?」
そしてまた次の瞬間、辰伶は世界が一回転するのを感じた。
ズガーーーーーーン
すごい音を立てて、辰伶はサダコの井戸につっこんだ。
中にはサダコが・・・・
サダコとの距離、わずか10cm。
「あら、いらっしゃい・・・」
サダコが恐ろしい顔でにやっと笑う。
「ひぎゃあああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
辰伶の叫びはお化け屋敷中に響き渡った。
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