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Posted by なぎさ - 2007.05.27,Sun

「というか、よく考えたら凪達も狙われてるんだから、俺の危険度も増すんじゃあ・・・」

草木をかき分けながらツナはポツリとつぶやいた。
二人は山道をもくもくと歩いていた。
先程の小川のほとりで十分睡眠を取った後、その場を離れてきたわけである。
同じ場所に長い間いるのは危険だし、何よりあんなところにいてもどうしようもない。
すぐに後ろから凪がひょこっとツナに追いついてきた。

「あ、ばれちゃった?」
「ちょ、ちょっと待ってー!!アラゴスタ王国の兵ともやり合わなきゃいけなくなったの、俺!?」
「大丈夫。・・・・・多分。」

ツナは冷や汗たらたらで凪をチラリと見た。
凪はというと、顔をしかめながら歩いている。

「・・・・・?凪・・・?」
「ボス・・・・・ごめんなさい・・・」
「へ?」

いきなり謝られてツナは面食らって凪を見た。
見た途端、凪が自分の方に向かって倒れてきた。

「うわっ!ちょ、ちょっと・・・!!」

凪を支えきれずにそのまま倒れ込んだツナだったが、凪の様子がおかしいのに気づいて急いで凪を助け起こした。

「ど、どうしたの!?」
「・・・・・・・お腹・・・・すいた・・・・・」
「は?」



***



「ごめんなさい、ボス。」
「いや、いいよ別に。」

ツナは凪をおぶりながら歩いていた。
凪は軽い方といっても、さすがに山道を歩くとなるとつらい。
先程ツナが持っていた食料をあげたわけだが、まだふらつくというのでこうしてツナがおぶっている訳である。

「3日前から何も食べてなかったの・・・・」
「え!?3日間も!?」

これにはツナも驚いた。
抜け出してからずっと飲まず食わずで逃げ続けてきたというのか。
ツナはハァと、小さくため息をついた。
とりあえずツナが持っていた食料も尽きたため、どこかでどうにかしなければいけない。

“凪・・・・”

「!!ボス、骸様が呼んでる。今変わるね。」
「へ・・・?え!ちょ、ちょっと待って!!」

ツナの忠告も気にせず、凪はすぐに眼帯をはずした。
背中に冷気が伝う。
その途端、先程とは比べものにならない重量がツナを襲った。

「ぎゃあああああ!!!」

そのまま前のめりに倒れる。
背中に骸の体が重なって、ツナは「ぐえっ」と苦しげな声を出した。

「・・・・大丈夫ですか?綱吉君。」

ツナに乗っかったままで骸はツナの顔をのぞき込んだ。
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