Posted by なぎさ - 2007.06.08,Fri
「そう思うんなら早くどいてください・・・・」
「ああ、すみません。」
少しも申し訳なさそうなそぶりを見せずにそう言うと、骸はツナから降りた。
そのままツナを抱き起こす。
「凪が迷惑かけたみたいですね。ありがとうございました。」
「いや、別にいいけど、お前、大丈夫なの・・・?」
ツナは上目遣いに骸を見上げた。
骸のほうがツナより背が高いため、どうしても見上げるような形になってしまう。
「ええ、十分休みましたから。まだ戦うには少々つらいですが・・・」
「そっか・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・何?」
「・・・・綱吉君、仮にも王子だったんでしょう?何でこんなに細いんですか。」
骸はしばらくツナを見つめると、ひょいとツナを抱き上げた。
「ひゃあああ!!!」
骸に軽々と持ち上げられてツナは悲鳴をあげた。
今度はツナが骸を見下ろす体制になる。
「なっ、何すんの!?」
「ちゃんとご飯食べてましたか?」
「食べてました!!こういう体型なんです!!気にしないでください!!」
細っこい体。背中まで伸びた襟足。そしてかわいらしい顔。
「本当に女の子みたいですね」と呟くと、骸はツナをおろした。
拗ねたようにふいっとそっぽを向いてしまったツナを苦笑しつつ見ると、骸はそっとツナの耳元でささやいた。
「でも僕を助けてくれた時のキミはとっても男らしくてかっこよかったですよ。」
「へ!?」
ツナの顔が赤くなったのは言うまでもない。
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