Posted by なぎさ - 2010.07.14,Wed
「あれはないよジョット…」
湯気の立つ湯飲みに口をつけながら泰夫がポソリとこぼした。
二人が座る席のテーブルには、先ほど運ばれてきたばかりの寿司が並んでいる。
ジョットは回転寿司の気満々だったのだが、泰夫が指定したのは見事に高級寿司屋だった。
しかも特上寿司を頼まれてジョットのテンションはダダ下がりである。
ちなみにジョットの前には並寿司…ではなく、サラダ巻きが鎮座している。
「じゃあどうすればよかったんだよ……あ、ちゃんと一人ひとりに言えばよかったのか」
「いや、それやったら勘違いする人が余計に多発するから」
イクラを口に運びながら泰夫が呆れたように呟く。
あの「惚れた」発言がされた直後の部屋の光景は忘れられるものではない。
真っ赤になっている者、逆に真っ青になっている者、目を見開く者…まぁ、それを観察していた泰夫は無表情だったのだが。
そして目の前でもくもくとサラダ巻きを食べている男は、今日の夕方5時に空港に集合をかけた。
もちろん任意での集合である。同意すれば日本を今日発つことになるのだ。
「みんな来てくれるかな…」
湯気の立つ湯飲みに口をつけながら泰夫がポソリとこぼした。
二人が座る席のテーブルには、先ほど運ばれてきたばかりの寿司が並んでいる。
ジョットは回転寿司の気満々だったのだが、泰夫が指定したのは見事に高級寿司屋だった。
しかも特上寿司を頼まれてジョットのテンションはダダ下がりである。
ちなみにジョットの前には並寿司…ではなく、サラダ巻きが鎮座している。
「じゃあどうすればよかったんだよ……あ、ちゃんと一人ひとりに言えばよかったのか」
「いや、それやったら勘違いする人が余計に多発するから」
イクラを口に運びながら泰夫が呆れたように呟く。
あの「惚れた」発言がされた直後の部屋の光景は忘れられるものではない。
真っ赤になっている者、逆に真っ青になっている者、目を見開く者…まぁ、それを観察していた泰夫は無表情だったのだが。
そして目の前でもくもくとサラダ巻きを食べている男は、今日の夕方5時に空港に集合をかけた。
もちろん任意での集合である。同意すれば日本を今日発つことになるのだ。
「みんな来てくれるかな…」
PR
Comments
Post a Comment
カレンダー
最新記事
(10/01)
(09/28)
(09/27)
(09/18)
(09/14)
ブログ内検索
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
Powered by "Samurai Factory"