Posted by なぎさ - 2009.04.29,Wed
「綱吉!ね、見てみて!これ俺が作ったんだ~!骸にあげよっかな~なんて思ってるんだけど…前に俺の手作り欲しいとか言ってたし…」
「ん?あ、あぁ…喜ぶんじゃないか?ツナ」
同じ顔をした男女が向かい合って話をしている。
照れくさそうにはにかむ少女とは対照に、少年のほうは少女が嬉々として見せてくる真っ黒な物体に少々顔が引きつっている。
二人は双子。
この国、ボンゴレ王国の王子様とお姫様である。
『なんていうかボツな感じの双子パラレル☆』
「こ、これは…」
正午を過ぎたうららかなひととき。
城の庭には春らしい色とりどりの花が咲き乱れ、蝶々があちらこちらで舞っている。
外はぽかぽかと暖かくて、まさに絶好のお茶会日和といえよう。現に花に囲まれた芝生の一角では、テーブルの上にお菓子や紅茶が準備されていた。
そんなのどかな空気に似合わず一人青ざめているのは、
「い、いらなかったらいいんだけど…」
「いえ!そんなことはないです!ありがとうございます、すごく嬉しいです…!」
双子の護衛役の一人、六道骸。
何故その骸が青ざめているのかといえば、理由は言わずもがな、先ほど少女、ツナが作った黒い物体である。
彼女いわく、クッキー。見た目、焦げの塊。
ツナは失敗した自覚はあるらしく、ちょっと焦げちゃったけど…と申し訳なさそうに目を伏せながらそれを差し出してくる。骸にしてみればちょっとどころではないのだが、想い人、ツナを前にそんなこと言えるはずもない。
しかも兄、綱吉から拒否ったら殺す…!的な視線を感じなくもない。
冷や汗が背中を伝う。
「い、いただき、ます…!」
決死の覚悟でそれを取れば、手にぴりぴりと電流のようなしびれが走る。なぜクッキーを触っただけでしびれ…?
ごくりと生唾をのんでそれを凝視すれば、その黒い物体が早く食えやオーラを発しているような錯覚に襲われた。
…怖い。
はっきり言って、怖い。口に入れるのが。
ちらりとツナのほうを見れば、こちらを期待のこもった眼差しで見つめている。
…可愛い。
くりくりした大きな目も、肩にかかるその少し癖のある亜麻色の髪も、派手すぎず控えめすぎずなそのドレスも、すべてが、すべてが可愛い。
思わず顔が緩んでしまうほどだが、今回は如何せん、状況が状況。
自分は試されているのだ。ツナの愛を。
…引き返せない。
「~~~~!!!」
骸はそれを一思いに口に放り込んだ。
***
「つ、綱吉ぃ~~~!!」
「よしよし…」
医務室の前。
綱吉にしがみついて涙を滲ませるツナ。自分と同じ色の亜麻色の長髪を優しく梳いてあげながら、綱吉は小さくため息をついた。
予想通りと言えばその通りなのだが、骸は口に入れた瞬間、倒れた。
只今医務室に運ばれ医者に診てもらっているところだ。
「俺があとで一緒に作り直してやるから。元気だせって。な?」
「綱吉…」
半泣きで綱吉を見てくるツナに、思わずキュンとなる。
ツナは可愛い。
自分と同じ顔だろうと言われればそれまでだが、可愛いものは可愛い。
料理…というか、あらゆることにおいて不器用な妹だが、そこもまた兄心をくすぐられるというか何というか…
まぁ、いわゆる、シスコンというやつなのだろうか。世に言う。
*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o○☆゜¨
まぁ、ここまで書いてなんかしっくりこなかったのでボツにしてしまおうと。
か、書き直します…orz
なんかどうしようもないのでブログにだけアップしときます…
「ん?あ、あぁ…喜ぶんじゃないか?ツナ」
同じ顔をした男女が向かい合って話をしている。
照れくさそうにはにかむ少女とは対照に、少年のほうは少女が嬉々として見せてくる真っ黒な物体に少々顔が引きつっている。
二人は双子。
この国、ボンゴレ王国の王子様とお姫様である。
『なんていうかボツな感じの双子パラレル☆』
「こ、これは…」
正午を過ぎたうららかなひととき。
城の庭には春らしい色とりどりの花が咲き乱れ、蝶々があちらこちらで舞っている。
外はぽかぽかと暖かくて、まさに絶好のお茶会日和といえよう。現に花に囲まれた芝生の一角では、テーブルの上にお菓子や紅茶が準備されていた。
そんなのどかな空気に似合わず一人青ざめているのは、
「い、いらなかったらいいんだけど…」
「いえ!そんなことはないです!ありがとうございます、すごく嬉しいです…!」
双子の護衛役の一人、六道骸。
何故その骸が青ざめているのかといえば、理由は言わずもがな、先ほど少女、ツナが作った黒い物体である。
彼女いわく、クッキー。見た目、焦げの塊。
ツナは失敗した自覚はあるらしく、ちょっと焦げちゃったけど…と申し訳なさそうに目を伏せながらそれを差し出してくる。骸にしてみればちょっとどころではないのだが、想い人、ツナを前にそんなこと言えるはずもない。
しかも兄、綱吉から拒否ったら殺す…!的な視線を感じなくもない。
冷や汗が背中を伝う。
「い、いただき、ます…!」
決死の覚悟でそれを取れば、手にぴりぴりと電流のようなしびれが走る。なぜクッキーを触っただけでしびれ…?
ごくりと生唾をのんでそれを凝視すれば、その黒い物体が早く食えやオーラを発しているような錯覚に襲われた。
…怖い。
はっきり言って、怖い。口に入れるのが。
ちらりとツナのほうを見れば、こちらを期待のこもった眼差しで見つめている。
…可愛い。
くりくりした大きな目も、肩にかかるその少し癖のある亜麻色の髪も、派手すぎず控えめすぎずなそのドレスも、すべてが、すべてが可愛い。
思わず顔が緩んでしまうほどだが、今回は如何せん、状況が状況。
自分は試されているのだ。ツナの愛を。
…引き返せない。
「~~~~!!!」
骸はそれを一思いに口に放り込んだ。
***
「つ、綱吉ぃ~~~!!」
「よしよし…」
医務室の前。
綱吉にしがみついて涙を滲ませるツナ。自分と同じ色の亜麻色の長髪を優しく梳いてあげながら、綱吉は小さくため息をついた。
予想通りと言えばその通りなのだが、骸は口に入れた瞬間、倒れた。
只今医務室に運ばれ医者に診てもらっているところだ。
「俺があとで一緒に作り直してやるから。元気だせって。な?」
「綱吉…」
半泣きで綱吉を見てくるツナに、思わずキュンとなる。
ツナは可愛い。
自分と同じ顔だろうと言われればそれまでだが、可愛いものは可愛い。
料理…というか、あらゆることにおいて不器用な妹だが、そこもまた兄心をくすぐられるというか何というか…
まぁ、いわゆる、シスコンというやつなのだろうか。世に言う。
*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o○☆゜¨
まぁ、ここまで書いてなんかしっくりこなかったのでボツにしてしまおうと。
か、書き直します…orz
なんかどうしようもないのでブログにだけアップしときます…
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