Posted by なぎさ - 2008.03.22,Sat
リクエストいただいたスレツナ(+甘)小説です!
遅くなってしまってすみませんでしたぁ!(土下座)
すみませんなんかスレツナになってるか不明です。
ダメだったら書き直しますので!!言ってください!!
今VAIOくんのアカウントがまだ作れてなくて(お兄ちゃんのせいで)サイトしばらく更新できなさそうなので。。。
すみません!修正版はちゃんとサイトのほうにアップします!
それでは、読んでくださるかたは下のリンクからどうぞ~!
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‥‥……━★
ドガッ
「っちょ!?」
骸は大きく後ろに飛び退いた。その足元ギリギリのところを炎が掠める。
距離をとろうとさらに後ろに跳躍したところで・・・・壁にぶつかった。
「くそっ、狭い!」
それもそのはず、ここは12畳もない部屋である。
一気に間合いを詰められて、遠慮なく顔めがけて挙が打ち込まれる。
顔を仰け反らせてギリギリでかわしたが、かわりに壁が被害を被った。
へこんだ壁からパラパラと破片が落ちる。
「君は自分の家を壊すつもりですか、沢田綱吉!」
骸は思わず叫んでいたが、目の前の相手、綱吉は顔色一つ変えずに再び腕を振り上げてきた。
思わず三叉槍で受け止めたが、それも軽々とねじ曲げられる。
「熱い熱い熱いですっ!!」
顔の近くで炎が踊り骸は悲鳴を上げた。
綱吉は骸の悲鳴には耳を貸さず、骸の胸ぐらをぐいっと掴むとそのままの勢いで隣にあったベッドへと押し倒した。
「・・っつ!」
「やっと・・・捕まえた・・・」
「は?」
綱吉が微笑み、額から炎が消える。
綱吉に馬乗りされた状態で、骸は訝しげに相手を見上げた。
死ぬ気ではないというのに・・・目つきだけが変わっていない。
いつものくりくりした目ではなく、相手を見透かすような強い目・・・
「骸・・・」
骸の顔にかかっていた前髪を優しくかきあげると、綱吉はそっとその黒髪に口付けた。
呆然としている骸にニヤリと笑いかけると、綱吉は仰向けだった体勢から骸をひっくり返してうつ伏せにした。
「今日ぐらい俺がバックでもいいだろう?」
後ろから骸の上に乗り、耳元でそうささやいてくる。
「な、何を言ってるんですか君は!今日ぐらいって、僕がいつ・・・・っていうか、これは何の真似ですかアルコバレーノ!!」
のんびりとハンモックの上からビデオカメラをまわしているリボーンに骸は非難の声を向けた。
「まぁ気にすんな。これも指令のうちだぞ、骸。いいポジションだと思ってやりやがれ」
「だからなんで沢田綱吉がこんな状態になっているのかと聞いているんです!どう見ても正気じゃないでしょう、これ!」
リボーンに呼ばれて綱吉の家まで赴き、部屋に入った途端に綱吉が襲ってきて今に至るわけだが・・・どうにも納得がいかない。
直前にリボーンが綱吉に向かって銃で何かをぶち込んだのは見えた。
今の綱吉を見るに、どうやらあれは小言弾ではなかったらしい。
というか自分は何のために呼ばれたのか・・・
「あぁ、これはスレ甘弾って言ってな、イタリアの本部で新しく開発されたらしいんだが実用可能か試してほしいってことで送られてきたんだ。んで、俺はその実験結果を本部に送らなきゃいけねぇってわけだ。めんどくせぇよな」
「そんなことは聞いてません!何故僕が・・・っつ!」
綱吉の指がゆっくりと顎から首筋にすべり、骸は思わず言葉を飲み込んだ。
「うるせぇな、黙って協力しやがれ。そろそろスレが切れて甘が来るぞ」
「スレ!?これがスレですか!?ただSに目覚めたようにしか見えませんけど!?」
「どうやら交渉の時に相手を落とすことを目的としているらしい。ほら、ツンデレで落ちないヤツはいないってな」
「どこがツンデレ!?あえて言うならこれはヤンデレでしょう!!っていうかボンゴレはどういう交渉術を使ってるんですか!?」
「ねぇ骸ぉ・・・リボーンとばっかり話してないでこっち見てよ・・・」
「は?」
ギャーギャー喚いていた骸だったが、綱吉に両頬を挟まれて強制的に振り向かされ、そして唖然とした。
先ほどとは打って変わってこちらがトロケそうになりそうな満面の笑み。
綱吉は骸の首に腕をからませるとそのままゴロンと一緒になってベッドに転がった。
今度は綱吉に抱きつかれているような体勢で向かい合う恰好になる。
というか顔が近い。
「なっ!?」
「ねぇ骸、暑くない?俺頑張って動いたせいか暑くなっちゃって・・・骸も暑いだろ?脱がせてあげるよ」
「はっ?ちょ、やめ・・・っ」
骸の着ているシャツのボタンを苦もなくはずしていく。
半分ほどはずされたところで骸が耐えきれなくなって綱吉を突き飛ばした。
「やめろと言ってるだろう!?」
「・・・・・・・な・・・んで・・・」
突き飛ばされた綱吉は悲しそうな顔で骸を見た。その目には・・・涙がいっぱいに浮かんでいる。
「そっか・・・骸は俺が嫌いなんだね・・・だからイヤなんだ・・・」
身体を縮めて震えている綱吉に、反対に骸が焦った。
「べ、別に嫌いだとまでは言ってないでしょう。そんな泣かなくても・・・」
「ほんとに?嫌いじゃないの・・・?」
まだ涙を浮かべたまま綱吉がにじり寄ってくる。
「だからって好きだとも言ってませんがっ・・・」
「ううん、いい、嫌いじゃないなら・・・いい」
「!!」
微笑みながら顔を近づけてくる綱吉を・・・今度は拒むことができなかった。
二人の距離が縮み・・・あと少しで・・・
「タイムオーバーだな」
「!!」「!?」
その瞬間綱吉の目がパッチリ開いた。
いつものくりくりした目をさらに大きく見開いて・・・・
「ふ、ふわあああぁぁぁぁっっっ!!!」
驚きのあまりベッドから転げ落ち、頭をぶつけてからやっと骸を見て顔を真っ赤にした。
「顔近っ!何!俺何してた!?っていうかなんで骸そんなに前はだけてんの?」
「・・・・君がやったんでしょう・・・」
「え!?」
綱吉は一瞬で真っ青になった。
そしてやっと思い出したようで青かった顔が一気に赤くなった。
忙しいヒトだ。
「うわーん!死ぬ!俺死ぬよーーー!!」
先ほどとは別の意味で泣き始めた綱吉を、骸はポカンとして見ていた。
「まぁ、効果としては絶大ってことか?」
ビデオカメラのスイッチを切ったリボーンがハンモックから降りてきて骸にニヤリと笑いかけた。
骸はハッとしてリボーンをすぐさま睨みつけたが、リボーンは飄々として泣きじゃくっている綱吉を蹴り飛ばしている。
「ふぎゃ!」
「いつまでもピーチク鳴いてんじゃねぇよ、うっとおしい」
今度は床に転がったまま痛みに泣き始めたツナを一瞥すると、リボーンは骸に向き合った。
「まぁ、何でおまえを選んだかだが・・・説明しなくても分かんだろ。他のやつじゃ初めからツナにゾッコンだし、雲雀なんかにしたら本当に押し倒し かねないしな。その点おまえならちょっとは節制があるから安心だし、実験には最適だったってわけだ。説明はもう十分だろ?帰っていいゾ。お疲れだったな」
リボーンはビデオカメラを手に取るとさっさと部屋から出ていってしまった。
骸は閉まるドアを見ていたが、ふと床に転がったままの綱吉を見た。
「沢田綱吉、君の先生も見る目がありませんね」
「ふぇ?」
見上げてきた綱吉にクスリと笑うと、骸はベッドから降りて綱吉を抱き起こした。
「何の話・・・?」
「だから・・・」
こんな実験をする前から僕は・・・・
「?」
骸の言葉を待っている綱吉に曖昧に笑うと骸は立ち上がった。
やっぱり言わなくてもいい・・・
「何でもないです。気にしないでください」
そのまま窓を開けて桟に足をかけたところで・・・
「待って骸!」
綱吉に慌てて呼び止められた。
「・・・?」
「あの・・・ごめんな・・・その・・・俺・・・」
顔を赤くして俯いている綱吉をしばらく見ていた骸だったが・・・
「そうですね、完全に火をつけてくれた責任はとってもわないと・・・」
「へっ?まさか骸、どこか服とか髪とか燃えた!?」
慌ててそばに寄ってきた綱吉をグイと引き寄せると、骸は綱吉の前髪をかきあげそのままオデコに優しく口付けた。
「ええええぇぇぇ!!??ちょっ、ええええぇぇぇ!!??」
さらに顔を赤くして絶叫している綱吉にニコリと笑いかけると、今度こそ桟をまたぎ、ベランダの柵を華麗に越えて見えなくなった。
「何・・・今の・・・」
綱吉はその場にへたり込んだ。
″でもまぁ・・・感謝するべきなんでしょうね・・・″
「僕の立場が他の奴等だったら絶対に許せませんし・・・」
骸はポツリと呟いた。
リボーンがどこまで自分のことを知っているのか分からないが・・・
「沢田綱吉・・・」
ふぅ、と小さく溜め息をつくと、骸は空を見上げた。
空は・・・雲一つない青空だった。
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