Posted by なぎさ - 2010.08.24,Tue
「そういえばグリーン先輩、今日は定期バトルの日ですよ!ちゃんと出ますよね!?」
「…自分のポケモン使えねーとかつまんねーよ…」
半分睨み付けるような視線を寄越したコトネに、グリーンは靴を代えつつ苦笑を返す。
定期バトル。
この学校には定期的に学校内でバトルを行うという伝統的習慣がある。
その日は午前授業となり、午後からは全てバトルに授業時間があてられる。
ちなみにグリーンは前の定期バトルをサボった。
コトネはそれを咎めているのだろう。
別に強制参加ではないし、実際に参加するのは全校生徒の半分程であるが、前回グリーンが出なかったことで盛り上がりに欠けたというのも事実。
グリーンは毎度全校内優勝を奪っており、未だにグリーンを越す者は現れていないのである。
「とにかく!今日のは出て下さいよ!?今日こそグリーン先輩に勝ちますから!」
「コトネ、そういうことは僕に勝ってから言いなよ」
「違うもん!前はポケモンの組み合わせが悪かっただけだもん!次は絶対勝つし!」
「あはは、今日が楽しみだね~」
ヒビキとコトネがそんなやり取りをしているうちに予鈴が鳴る。
慌てて走り出した二人に続き、グリーンも足早に階段を駆け上がった。
1年の教室は1階だが、2年は2階にある。
廊下の向こうに走っていく二人が交わす会話は、グリーンにはすぐに聞こえなくなった。
「そういえば知ってる?ヒビキくん。この学校って、元リーグチャンピオンがいるらしいよ」
「リーグチャンピオン!?嘘だろ!?」
「んー…、私も噂で聞いただけだからなぁ…嘘かもしれないけど……そんなスゴい人なら定期バトルに出てない訳ないしね」
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